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W3C、次世代Webフォームの基盤仕様「XForms」を勧告


 Web技術の標準化団体World Wide Web Consortium(W3C)は14日、「XForms 1.0」をW3C勧告した。XForms 1.0は、Web上で情報収集を行なう場合に使われるフォームの目的、表示方法、結果を分離し、それらを組み合わせて使う次世代Webフォームの基盤技術だ。

 現在使われているHTMLフォームは1993年に誕生した。その後、インターネット対応携帯電話やハンドヘルド端末の発展により、HTMLフォームの設計は限界を露呈している。例えば、音声による項目選択やクリッカブルマップによるマウスでの項目選択などには対応できない。

 XForms 1.0は、フォームの利用目的や表示方法、そしてフォームで得られる結果を明確に分割し、それらを組み合わせて使うための仕様だ。フォームから得られる結果はXML形式で収集される。これにより、フォームで集めようとしている情報を処理するためのXFormsモジュールをインターフェイスとは別に記述できるため、さまざまな場面で再利用することができる。また、ユーザーインターフェイス部分は、携帯電話やハンドヘルド端末など機種に依存することなく利用できる。

 W3C XFormsワーキンググループの議長であるSteven Pemberton氏は、「XFormsを利用することにで、フォーム作成者はユーザーの利便性を向上するだけでなく、よりパワフルで柔軟な機能を手にする。XFormsワーキンググループは、フォームコンポーネントの開発や再利用、Webサービスへの統合、ユーザーや機器において今まで実現不可能だった機能の実現を容易にするモデルを提供する」とコメントしている。

 モバイル端末へのXFormsの実装を可能にするプロファイル「XForms Basic」もW3C勧告候補段階にある。すでに多くの実装事例が存在しており、これらモバイル機器向け実装事例がXFormsの実装試験に合格すれば、W3C勧告として公開される予定だ。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.w3.org/2003/10/xforms-pressrelease
  関連記事:W3Cが「XForms1.0」を勧告候補として公開~UIとデータを分離する注目技術
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1113/xforms.htm


( 岡田大助 )
2003/10/15 11:52

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