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フリービット、IPv6ベースの中小企業向けIP電話サービス |
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IPビジネスホンでは、既存のIPv4ネットワーク環境でIPv6接続を実現する同社の技術「Feel6 Technology」を活用するとともに、岩崎通信機がIPv6対応にカスタマイズしたSIP電話機「IX-6 IPKTD」とヤマハのIPv6対応VoIPゲートウェイ「RTV700」を採用する。契約ユーザーが、電話機をLANに接続するだけで、RTV700から電話機にIPv6アドレスが割り当てられ、フリービットの運営するSIPサーバーが自動的にこれを認識する仕組みだ。 その後、電話機から内線番号の設定を行なうだけで使用できるようになり、さらに代表番号着信や内線グループなどはWeb上の管理画面でPCまたはiモード端末から設定できる。契約者には2の48乗個のIPv6アドレスが配布されるため、その範囲内で電話機の増設も可能だが、VoIPゲートウェイ1台あたり24台までが推奨となっている。地理的に離れた複数拠点間で内線網を構築することも可能だ。 さらIPビジネスホンでは、既存環境からの移行のし易さにも配慮した。VoIPゲートウェイに用意されたポートにISDN回線を接続することで、現在利用しているNTTの電話番号で着信できるようになっている。その一方で、来春からは050番号の付与を予定しており、050番号での発着信が可能になる見込みだ。なお、110番などの緊急番号への発信は、今のところIP電話では未対応。その他の番号も含め、任意に一般電話網経由で発信する場合は、オプションで提供するアナログ電話機から行なうかたちとなる。また、050番号付与前は着信用のISDN回線との併用が前提となる。
フリービットの石田宏樹代表取締役社長CEOは、従来の他社IPセントレックスサービスが、運用・管理の手間や通信コストの低減というメリットを必ずしもすべて兼ね備えているわけではないと指摘。例えば、PBXをIPセントレックスに移行できたとしても、アクセス回線として月額30万円近い専用線を引き込む必要があるなど、大企業でなければ導入メリットがないという。 これに対してIPビジネスホンは専用線が不要で、Bフレッツの契約者であれば導入できる。さらに、利用料も5人程度の企業の場合で月額数千円に設定し、他社の専用線サービスの数十分の一のコストに抑えられるとしている。なお、初期費用として必要になるコストは、電話機が1台3万円程度、VoIPゲートウェイが178,000円。また、通話料は国内一律3分8円、国際通話も格安で提供する予定だ。 石田社長によれば、一般世帯のインターネット普及率が約85％に達しているのに対して、企業における普及率は規模が小さくなるほど低く、10人以下の企業では35％しか普及していないという。そこでフリービットでは、「FreeBit OfficeOne」という新ブランドのもと、中小企業市場へ本格参入することにした。今回発表したIPビジネスホンは、「電話を切り口にオフィスのIP化を推進するもの」で、FreeBit OfficeOneの第1弾サービスとなる。
関連情報 ■URL ニュースリリース http://www.FreeBit.com/press/20031021.html サービス紹介 http://www.FreeBit.com/officeone/ 関連記事：NTT東西、同番移行ができる法人向けIP電話サービスを開始 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/20/795.html 関連記事：フリービット、大規模なIPv6実証実験「Feel6 Farm」を開始 http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0305/free.htm
（ 永沢 茂 ）
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