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オーディオ機器へ音楽を直接配信するサービス「エニーミュージック」


エニーミュージック企画の野口不二夫代表取締役社長
 ケンウッド、パイオニア、シャープ、ソニーが設立したエニーミュージック企画は、オーディオ機器向けにインターネットから音楽を直接配信するサービス「エニーミュージック」を2004年春にも開始する。4社5製品の対応機種を同時に発売する予定という。

 エニーミュージックは、家庭向けのオーディオ機器からブロードバンドネットワークを利用して音楽を直接ダウンロードできるサービス。楽曲はオーディオ機器内のハードディスクに保存できるほか、FMラジオなど放送のオンエアリストとの連動サービスも予定されている。オーディオコーデックはATRAC3、著作権管理技術にはOpenMGを採用しており、Net MDに対応したMDプレーヤーであれば楽曲の持ち出しも可能だという。

 サービスに必要なインターネット環境はADSL以上のブロードバンド回線が推奨されており、イーサネットのケーブルを接続すればプロバイダーに依存せず利用できる仕組み。なお、エニーミュージック対応機器でのインターネットブラウジングや電子メール機能の搭載は予定されておらず、あくまで音楽専用の端末として提供される。


エニーミュージックのサービスイメージ エニーミュージックのシステム相関図

 21日に開催された発表会では、ソニー、アイワ、シャープ、ケンウッド、パイオニアの5製品が紹介された。いずれもエニーミュージックの共通仕様としてOSにLinuxを採用し、ハードディスクを内蔵する。現段階はいずれも商品化予定モデルという扱いのため、詳細な仕様は明らかにされていない。なお、FMラジオ放送を録音するといったエニーミュージック以外の機能については、各社が個別に対応することになる。

 エニーミュージック企画の野口不二夫代表取締役社長は、エニーミュージックについて「CE(コンシューマエレクトロニクス)機器へ直接音楽を提供する仕組みを、権利者の利益を守りながら幅広く普及」させるサービスと説明。エンドユーザーにとっても「音楽との距離を近づける相互音楽サービスを実現できる」とコメントした。

 楽曲や対応機器の価格については、2003年末に予定しているエニーミュージック企画の事業化に際して発表する予定。ただしエニーミュージック企画の小柳新一氏は、「(季節的に)暑くなる前にはサービスを提供する」とコメント。会場内で発表された4社5ブランドの対応機器をサービス開始と同時に発売する予定とした。

 エニーミュージックの収益構造についても2003年末の事業化を受けてからの話になるが、野口社長は「配信プラットフォームのライセンス徴収、ユーザーからアフィリエイト形式での徴収といった検討を進めている」と説明。「現在まさに収益構造について検討を進めているところだ」と付け加えた。


エニーミュージックに参加するメーカー エニーミュージック対応端末のスケジュール

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パイオニア製の対応端末 ソニー製の対応端末

シャープ製の対応端末 ケンウッド製の対応端末

ソニー製アイワブランドの端末

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  関連記事:ネットからオーディオ機器に直接楽曲配信する事業で企画会社設立
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0123/anymusic.htm


( 甲斐祐樹 )
2003/10/21 20:51

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