Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

沖電気、3DCGキャラが話者の表情を再現するテレビ電話用ソフト


 沖電気工業は23日、3DCGキャラクターが話者の表情を再現するコミュニケーションソフト「FaceCommunicator」を開発したと発表した。カメラで撮影した話者の表情を認識し、それに応じたアニメーションをリアルタイム生成するもので、テレビ電話を行なう際に顔や服装、背景などを相手に見せることなくコミュニケーションがとれる。

 FaceCommunicatorでは、話者の映像から目と眉毛、口の位置と動きを自動認識。口の開き方や首の傾げ方などをキャラクターの表情に反映する。キャラクターは人間だけでなく、猫や魚、大仏などが用意されており、背景画像とあわせて自由に選択可能だ。実際の話者の顔の動きでは表わせない感情も、定型動作ボタンをクリックすることで「爆笑」や「涙」など誇張した表情として表示可能だ。相手に声も伝えたくない場合は、テキストを入力することでCGと同期しながら音声合成も行なう。

 沖電気ではまず、Windows XP/2000用の製品として「FaceCommunicator-BBE(BroadBand Edition)」をISPや通信キャリア向けに販売する。USBカメラのドライバとして機能するアドオンソフトの構成をとっており、テレビ電話ソフトに依存することなく利用できるという。カメラから入力した映像をアニメーションに変換し、テレビ電話ソフトに受け渡す仕組みだ。価格は、1ライセンス2,400円(1,000ライセンス提供時)となる。キャラクターや背景などをダウンロード提供するコンテンツサーバーも、ISP側から提供するかたちとなる。

 沖電気では、ISPなどを通じてFaceCommunicatorの認知を図ったのち、CCDカメラやPCへのバンドル展開につなげる考えだ。また、カメラ付き携帯電話や家電、ゲーム機などへの組み込み製品も投入するとしている。


キャラクターや背景は、パレットからクリックひとつで選択可能。テレビ会議中でも自由に切り替えられる 上がカメラからの生映像。眉毛、目、口を自動認識しているのがわかる

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.oki.com./jp/Home/JIS/New/OKI-News/2003/10/z03068.html
  製品情報
  http://www.oki.com./jp/FSC/vc/


( 永沢 茂 )
2003/10/23 19:43

- ページの先頭へ-

Internet Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.