NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、マルチメディア総合研究所の子会社であるアイピーモバイルが2003年4月より東京都内で実験を行なっている「ブロードバンドワイヤレス方式評価実験」に参加すると発表した。
ブロードバンドワイヤレス方式評価実験では、慶應義塾大学理工学部の中川研究室が提案した、下り回線と上り回線を同じ周波数で時間分割して伝送するTDD(Time Division Duplex)方式を採用。東京都千代田区丸の内など合計3カ所に設置する基地局とPCカード型端末などの間で、ブロードバンドワイヤレス方式の電波伝送実験およびデータ通信の検証を、2003年11月上旬より1年の期間で行なっていくという。
また、本評価実験では、電波特性や常時接続ワイヤレスインターネットの評価をはじめ、モバイル環境におけるハンドオーバー機能、ストリーミングなどのアプリケーションに対する品質評価が実施される。
NTT Comでは、本実験向けにISP機能を含むバックボーンを提供する。また、本実験に参加することで、TDD方式を利用したブロードバンドIP系サービスや、同社が運営する公衆無線LANサービス「HOTSPOT」における屋外エリアへの展開の可能性についての検証を行ない、ユビキタスサービス実現のための新たな価値創造に向けた展開を検討するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0010/1029.html
( 村松健至 )
2003/10/29 18:57
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