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音楽、映画の違法ダウンロードへの意識が高まる~米調査結果


 インターネットを使ったマーケティング調査を行なっている米E-pollは4日、4月と10月に行なった音楽と映画のダウンロードに対する意識調査の比較結果を公開した。

 調査の結果、どちらの時期の調査でも50%の回答者が音楽をダウンロードしたことがあり、12%が映画をダウンロードしたことがあった。この傾向は特に13歳から17歳の10代で顕著であり、この世代では約7割が音楽をダウンロードしたことがあり、25%が映画をダウンロードした経験があった。

 しかし同じ行動をしていても、4月と10月の調査結果では認識に変化が見られる。「アーティストやレーベルの許可なくダウンロードすることは違法である」と認識している人は、音楽をダウンロードしている人で4月の43.5%から、10月には51.8%へと大幅に増え、10代でも4月の27.5%から10月には43.1%へと大幅に増加した。この傾向は映画に関しても同様である。

 さらに「許可なく音楽や映画をダウンロードすることは道徳的に間違っている」と回答したのは、音楽に関しては4月に42.8%だったものが10月では47.4%に、10代の若者では20.3%から32.6%へと上昇しており、いずれの場合にもこのようなダウンロード行為が違法であり、かつ道徳的に間違っているとの認識が広がっていることがわかる。

 一方、全米レコード協会(RIAA)がダウンロード行為を行なっている個人に訴訟を起こしたことに対して、「この行動が正しかった」と考える人は37.6%に止まり、「間違っている」と答えた62.4%を大幅に下回った。

 逆に「どうすればこの問題を解決できるか」との質問に対して、「CDの値段を最低5ドル引き下げる」と回答した人が最も多く65.5%であり、「楽曲1つずつに値段を付けてダウンロード販売する」の22.7%、「CDシングルのダウンロード販売を行なう」の11.8%を大幅に上回った。


関連情報

URL
  E-Poll
  http://www.epoll.com/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/11/05 11:51

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