世界的に有名な音楽大学バークリー音楽院は10日、音楽レッスンをインターネットで無償公開し、自由に配布できるようにする新しいプログラム「Berklee Shares」を開始した。
Berklee Sharesは、バークリー音楽院で開催されているさまざまな授業の内容のMP3ファイル、QuickTime動画、PDFファイルをインターネット上で無償配布するプログラム。サイト上では、作曲、編曲、音楽産業、音楽教育などにかかわる80以上のレッスンが公開されており、今後はさらに追加される予定だ。また、すべてCreative Commonsライセンスで提供するため、ライセンスに従った制限内であれば再利用も可能だ。。なお、バークリー音楽院では、Berklee Sharesのサイトでダウンロードを開始したのと同時に、LimeWireやKazaaなどを含むP2Pネットワークを利用した配布も開始している。
バークリー音楽院によれば、Berklee Sharesプログラムは、MITの授業内容を公開するプログラム「Open Course Initiative」と同じように、世界中に広がる音楽家たちがアイディアを交換しながら、質の高い教育を提供するためインターネットを利用するものだという。デジタル技術とインターネットが音楽と音楽教育に大きなインパクトを与えるとし、Berklee Sharesのサイトを様々な学生が見ることによってバークリーで提供されている教育の可能性と潜在力を認識してほしいとしている。
「無料の教育をインターネットとファイル共有ネットワークを通して提供することは、これらのチャンネルが世界的な観客に向けて、教育コンテンツをオープンに配布する効果的な方法だとバークリー音楽院が考えているということ。さらに、これらはアーティストが自分たちの音楽をマーケティングし、配布するための強力なプロモーションプラットフォームと成りうる」(バークリー音楽院のアソシエーツバイスプレジデントDave Kusek氏)とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.berklee.edu/news/2003/11/berkleeshares.html
Berklee Shares(英文)
http://www.berkleeshares.com
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/11/11 12:49
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