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インフォシークリサーチ、家庭内でのeラーニングの利用に関した調査


 楽天が運営するポータルサイト「インフォシーク」と三菱総合研究所は、インターネットリサーチ事業「インフォシークリサーチ」で行なった「第1回ブロードバンド向けコンテンツ/サービスに関する調査」の結果を発表した。調査期間は10月7日から10月9日までで、有効回答者数は2,271人。男女比は男性が49.7%で女性が50.3%だった。

 今回の調査では、インターネットを通じた双方向教育サービス「eラーニング」の家庭内での利用状況と利用意向についての質問が中心に複数回答形式で行なわれた。それによれば、利用したいeラーニングの分野は「趣味・娯楽での利用」が37.4%となったほか、「各種資格試験対策(28.6%)」と「外国語教育(29.0%)」が続いた。

 eラーニングのメリットについての質問では、「自分の好きな時間や場所で繰り返し利用できる」と回答したユーザーが多数を占めた。一方で、「わからない」との回答も32.9%で、eラーニングのメリットを見出せないユーザーの存在が伺える。

 また、eラーニング利用時に希望するサービスでは「学習の進捗状況に応じた教材の提供(66.4%)」や、「受講講座のテスト結果や合否が瞬時にわかる(51.3%)」サービスを希望するユーザーが多く、個人利用に即したサービスの提供を望んでいるようだ。


家庭におけるeラーニングのメリット

 このほか、eラーニングにおける支払い可能な1カ月あたりの平均金額は3,503円。これは本調査時にあわせて質問された一般的なインターネットコンテンツへの支払額の平均2,812円よりも高額であったという。

 また、eラーニングに対して「5,000円以上の支払いも可能」と回答したユーザー(130名)もおり、「5,000円未満の支払い」と回答したユーザー(1,324名)と比較して、各種資格試験におけるeラーニングについて高い関心(56.9%)を持っているという。

 あわせて本調査では、最近1年間でeラーニングを実際に利用した回答者(11.8%)を対象にした質問も用意された。それによればeラーニングの利用場所は、「家庭での利用(72.0%)」と「会社や学校での利用(42.7%)」との回答が多かった。

 利用目的については男女ともに「自己研鑽のため(61.3%)」と回答した一方で、次点の回答項目では男性では「企業研修のため」が42.6%、女性では「趣味のため」と回答するユーザーが32.1%と、男女間で利用目的が分かれた。

 なお、eラーニング利用経験者で以前に同内容分野を学校への通学や参考書などで学習していたユーザー(59.3%)の中では「eラーニングの方が学習効果があった」と回答した割合(34.4%)が最も多かった。このことから、インフォシークリサーチではeラーニングの利用者数はまだ少ないとしながらも、学習効果があると感じているユーザーが多いと分析している。


家庭で利用したいeラーニング分野(1カ月あたりの支払い可能金額別)

関連情報

URL
  インフォシークリサーチ
  http://research.infoseek.co.jp/survey/
  調査結果
  http://research.infoseek.co.jp/survey/resource_23.phtml


( 村松健至 )
2003/11/12 20:10

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