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総務省、NTT東日本のBフレッツ ニューファミリータイプに対し行政指導


 総務省は12日、NTT東日本が提供するFTTHサービス「Bフレッツ」のニューファミリータイプについて、電気通信事業法に違反する恐れがあるとして行政指導を行なった。

 NTT東日本では、アクセスラインを複数ユーザーで共有するニューファミリータイプを提供している。ところが総務省が求めた設備報告によれば、実際には「ベーシックプラン」と同様に大部分が1ユーザーがアクセスラインを占有する「シングルスター方式」を利用したサービス提供を行なっていたという。

 この点についてNTT東日本は、ニューファミリータイプは現時点でサービス開始間もなく、需要が点在していたため、シングルースター方式でサービスの提供を行なっていたと説明。ただし、需要が堅調に出始めたことから、早急にシェア設備方式移行へ向けた検討を進めているという。具体的には、新規ユーザーは2004年度内に、既存ユーザーでは2005年度末までに、シングルスター方式から複数のユーザーでアクセスラインを共有する「シェア設備方式」へと移行を完了するよう計画しているという。

 総務省では、シングルースター方式を用いたニューファミリータイプの提供が引き続き行なわれた場合、電気通信事業法 第31条第2項第2号における「特定の者に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき」などに該当する場合があると指摘。実際の移行計画の実施状況について報告するよう求めた。

 あわせて総務省では、Bフレッツ ニューファミリータイプの接続料設定について、接続事業者が分岐回線単位での接続料設定への変更を求めているとして、NTT東日本に対し、2003年末までに同方法での接続料設定などを検討するよう指導した。

 なおNTT西日本でも、アクセスラインを複数ユーザーで共有する「ファミリー100」を提供している。同社広報ではファミリー100について、サービス開始時からシェア設備方式を利用した設備構成であると述べている。


関連情報

URL
  報道資料
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/031112_3.html
  関連記事:NTT東日本、Bフレッツに100Mbpsの低価格タイプを追加[BroadBand Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/04/11/ntt1.htm


( 村松健至 )
2003/11/12 21:52

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