日本航空システム(JAL)は、米Boeingの提供する機内インターネット接続サービス「Connexion by Boeing(CBB)」を2004年中に導入すると発表した。2004年12月に欧州(ロンドン)線の全クラスで導入し、欧米線の長距離路線を中心に順次導入する予定だ。
今回導入するCBBは、Ku帯(10~15GHz付近)を利用し、通信衛星経由でインターネットにアクセスできる航空機用サービス。すでにルフトハンザ航空などで実証実験を行なっているBoeingによると、「128kbps程度での通信が可能だ」という。JALでは当初、欧州線に就航するBoeing製747-400型機と777型機でサービスを提供する。
サービスメニューは、ユーザーのアドレスによるメールの送受信やWebサイトの閲覧。VPNをサポートしており、社内ネットワークへのアクセスも可能。料金は未定だが、固定料金制、従量課金制など複数のプランを用意する予定で、「固定制の場合は、1フライトで2,500~3,000円が妥当」だとしている。このほか、機内サーバーの情報コンテンツも無料で提供する。
関連情報
■URL
ニュースリリース(日本航空システム)
http://www.jal.jp/press/2003/111201/111201.html
ニュースリリース(Boeing、英文)
http://www.boeing.com/news/releases/2003/q4/nr_031112j.html
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http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/30/956.html
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http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/10/406.html
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0722/jal.htm
( 鷹木 創 )
2003/11/13 12:52
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