イー・アクセスは4日、高速ワイヤレスアクセスサービスの一環として、TD-CDMA方式を用いた実証局の免許申請を総務省に対して12月3日に行なったと発表した。免許が交付されれば、2004年1月中にも実験を開始するとしている。
実験では、米IP Wireless社の技術をベースとしたTD-CDMA(Time Division Duplex - Code Division Multiple Access:時分割複信による符号分割多元接続)方式を採用し、同社が開発した機器を利用して実施する。
TD-CDMA技術はIMT-2000システムの無線方式のひとつで、上下非対称の通信速度の設定にも柔軟に対応できるのが特徴で、ADSLに向いているという。イー・アクセスによると「IMT-2000システムの無線方式は数Mbps単位の速度を想定して作成されている技術であるため、当社の実験でもその程度の速度を目指す」としている。
TD-CDMA方式を利用した実験局は、7月にIPモバイル株式会社が国内初の免許を取得しているが、IPモバイルが音声通話を目的として免許取得したのに対して、イー・アクセスではワイヤレスの高速データ通信に注力した事業展開を計画しているという。なお、実験内容の詳細やモニター募集などについては未定。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.eaccess.net/company/press/2003/031204.html
関連記事:3G携帯で“ADSL”のような定額制ブロードバンドサービスを提供
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0707/ipm.htm
( 大津 心 )
2003/12/04 16:32
- ページの先頭へ-
|