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センドメールがスパム対策の新製品を発表


 センドメール株式会社は9日、メールフィルタリングソフトの新製品「Sendmail Intelligent Inbox」と、スパムメール対策ソリューション「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution 2.0」を同日より販売すると発表した。両製品とも価格はオープンプライスで、販売パートナーを通じて企業や自治体向けに提供する。

 Sendmail Intelligent Inboxはサーバー側のメールフィルタリングソフトで、ユーザーがメールソフトで受信する前に各種のフィルタリングを行なえる。設定はサーバー管理者だけでなく、エンドユーザーもウェブブラウザからGUIで各種設定を変更できる点が最大の特徴となっている。メールの送信者、宛先、件名、サイズ、時間などの条件により、保存や転送、削除といった設定が可能で、ブラックリストやホワイトリスト(無条件にフィルタリング対象とする/しない)を設定することでスパムメール対策にも対応している。フィルタリングの設定は、サイト全体、ドメイン全体、ユーザー個別の3段階で設定でき、企業や部署単位で共通のポリシーを適用したい場合などに有効となる。メッセージ処理には標準言語であるSieve(RFC3028)を採用しており、GUIで設定したフィルタリングルールはSieveスクリプトに変換され適用される。上級ユーザーであれば、独自のSieveスクリプトを追加して、より複雑なルール設定が可能となる。

 Sendmail Mailstream Anti-spam Solution 2.0はスパムメール対策の統合ソリューションで、システムレベル制御、スパム検索エンジン、ユーザー制御フィルタの3段階により構成される。システムレベル制御の段階では、メール配送エンジン「Sendmail Switch」により、登録したドメイン名やIPアドレスからのメール着信拒否などを行ない、さらにメールの流量をコントロールする「FlowControl Filter」によって、予期しない大量のメールが送られてきた場合などに対処する。これをさらにスパム検索エンジン「Anti-spam Filter」によりパターンマッチング処理を行ない、スパムメールかどうかを格付けする。最後に、ユーザー制御フィルタ(前述のSendmail Intelligent Inbox)によって、ユーザーがスパムを適切に処理できるようになる。

 両製品とも、同社の「Sendmail Advanced Message Server」のほか、既存のメールシステムやグループウェアとの組み合わせも可能で、新しいサービスが短期間で開始できるため、企業や自治体、ISPなどへの販売を見込んでいる。


関連情報

URL
  センドメール
  http://www.sendmail.com/jp/


( 三柳英樹 )
2003/12/09 15:15

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