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マイクロソフト、Windows 98のサポートを2004年1月16日に終了


Windows 98のライフサイクル

説明を行なったマイクロソフトWindows製品部の伊藤哲志氏
 マイクロソフトは16日、報道関係者向けの説明会で、Windows 98のサポートを2004年1月16日をもって終了すると改めて発表した。すでにWindows 98の無償サポートは6月30日に終了しており、今回有償サポートやセキュリティ修正プログラムの新規提供を終了する。

 今回のサポート終了は、マイクロソフトが定めるガイドライン「プロダクトサポートライフサイクルポリシー」によるもの。Windows 98では、2001年2月から2002年10月にかけて運用していたガイドラインを適用。無償サポートなどを含むメインストリームフェーズが2002年6月30日に終了した後、無償サポートやホットフィックスなど一部無償サービスを2003年6月30日まで1年間延長。無償サポート終了後は、有償サポートの提供やユーザーからのリクエストによる修正プログラム配布体制を構築していた。今回のサポート終了により、1月16日からは有償サポートや、新規修正プログラムの配布が終了する。なお、2005年1月16日まではマイクロソフトのWebサイトでのサポート情報が閲覧可能で、同社では「独力での問題解決を支援する」としている。

 Windows 98のライセンス使用権そのものは、サポート終了後も継続する。また、マイクロソフトのサービスパートナーであるトランスコスモスによる「ドット・サポート」では、引き続きWindows 98向けサポートサービスを提供していく。ドット・サポートの利用料は、電話サポートが1回2,980円、専用ソフトを使用するリモートサポートが1回3,980円、訪問サポートが1回10,000円からとなっている。

 98以外のWindowsに関しては、Windows Meでは2003年12月31日でメインストリームフェーズが終了。有償サポートやセキュリティ修正プログラムの新規提供は2004年12月31日までとなっている。Windows NT Workstation 4.0では、製品サポートは2003年6月30日で終了。SP6aに対してのみ新規セキュリティ修正プログラムを2004年6月30日まで提供するという。また、製品サポートを2003年6月30日に終了しているWindows 2000 SP2においてもセキュリティ修正プログラム新規提供を2004年6月30日まで延長した。なお、Windows 2000の最新バージョンであるSP4は、2005年3月31日までメインストリームフェーズが設定されている。

 マイクロソフトセキュリティレスポンスチームの小野寺匠氏によれば、「Internet Explorer(IE)やWindows Media PlayerなどのWindowsのコンポーネント製品に対するサポートも、OSそのもののサポート期間を超えて提供されることはない。例えば、今後IEの新しいバージョンが発表されても、98向けには提供しない」という。「これまで提供してきた修正プログラムをまとめてCD-ROMとして配布してはどうか」という記者からの質問に対しては、「ニーズを考慮しながら検討する」と述べた。


今後のセキュリティなどについてコメントしたマイクロソフトセキュリティレスポンスチームの小野寺匠氏 Windows 98へのセキュリティ修正プログラム提供期間

関連情報

URL
  マイクロソフト
  http://www.microsoft.com/japan/
  マイクロソフト サポート オンライン
  http://support.microsoft.com/
  Windows ライフサイクル
  http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/
  関連記事:Windows 98のパッチ、サポート終了後でもBlaster級なら提供も
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/16/1519.html
  関連記事:Windows 98のセキュリティパッチ提供は2004年1月まで
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0610/win98.htm


( 鷹木 創 )
2003/12/16 15:37

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