イーバンク銀行は16日、同社の提供するインターネットバンキングサービスにおいて、IPアドレスによって口座へのアクセスを制限する「IP制限サービス」を開始したと発表した。15日より法人口座向けに無料(2004年3月以降は月額2,500円)で提供を開始しており、個人口座向けへの導入も検討するという。
イーバンクでは現在、口座ページにログインする際にまず支店番号と口座番号、ログインパスワードで認証。その後、資金移動をともなう取り引きや登録内容の変更手続きなど行なう際にさらに暗証番号で認証する仕組みとなっている。
新しく導入したIP制限サービスは、これまで暗証番号を必要としていた各操作に、さらにIPアドレスでも認証をかけるもの。イーバンクに口座を開設しているユーザーが、最大10件のIPアドレスを登録しておくことで利用できる。登録されたIPアドレス以外の端末からは、取り引きができなくなる。
これまでの認証方法だけでは、ログインパスワードや暗証番号を知り得る立場にある顧客企業の社員が、社外のネットカフェなどから自社の口座を操作できるというセキュリティ上の問題があったとして、イーバンクではまず法人口座向けに提供することにした。同社によれば、IPアドレスによって認証する仕組みは国内のインターネットバンキングでは初めてで、ビジネスモデル特許を出願中だという。
関連情報
■URL
イーバンク銀行
http://www.ebank.co.jp/
( 永沢 茂 )
2003/12/16 18:51
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