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NAC、2003年のコンピュータウイルス届出状況を発表


 日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は7日、2003年の日本におけるコンピュータウイルスの届出状況を発表した。届出件数の最も多かったウイルスはBlasterの亜種である「W32/Nachi.worm」の12,353件で、以下は2位が「W32/Klez.h@MM」、3位が「X97M/Laroux.a.gen」となっている。

 NACでは、2003年は年初にSlammer、8月にはBlasterと脆弱性を利用したワームが大流行するなど、日本におけるウイルスの状況に大きな変化が起こった年としている。欧米では依然としてメールを媒介とするウイルスの被害が大きいのに対して、日本ではブロードバンドが普及しているため、Blasterのようにネットワークに接続しているだけで感染の危険があるワームの被害が大きくなりやすいと分析している。また、日本以外では韓国や中国などアジア各国がウイルス対策の遅れから感染の温床となり、件数も上昇傾向にあるとしている。

 今後の予測としてNACでは、個人環境では2004年も引き続き脆弱性を利用したウイルスの発生が懸念されるとともに、企業においては会社のネットワークに接続する個人のモバイルPCなどを制御する対策が求められるとしている。

順位 名称 件数
1位 W32/Nachi.worm 12,353件
2位 W32/Klez.h@MM 9,990件
3位 X97M/Laroux.a.gen 5,390件
4位 VBS/Redlof@M 4,870件
5位 W32/Klez.rar 4,774件
6位 W32/Lovsan.worm.a 4,451件
7位 W32/Nimda.eml 3,659件
8位 JS/NoClose 2,485件
9位 W32/Nachi!tftpd 1,877件
10位 W32/Swen@MM 1,498件


関連情報

URL
  日本ネットワークアソシエイツ
  http://www.nai.com/japan/

トレンドマイクロ、2003年のウイルス感染被害年間レポートを発表(2004/01/07)
BlasterとNachiが依然として蔓延~NAC11月度ウイルスランキング(2003/12/04)


( 三柳英樹 )
2004/01/07 15:23

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