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タカラとインデックス、コミュニケーション技術で商品企画する新会社設立


タカラインデックス ラボの代表取締役社長に就任したタカラ社長の佐藤慶太氏

所長の渡辺和俊氏
 タカラとインデックスは、新会社「タカラインデックス ラボ株式会社」を1月末に設立すると発表した。新会社では、第1弾企画として効果的に暗記学習ができる暗記エンジン「エムサピエンス」を開発。2004年秋にタカラから同エンジンを搭載した携帯端末(15,000円)が発売される。

 タカラインデックス ラボは、タカラとインデックスが犬語翻訳機「バウリンガル」を共同開発した実績を元に設立する新会社で、研究開発業務や臨床実験研究などを行なう。同社の代表取締役社長にはタカラ社長の佐藤慶太氏が、所長にはインデックス専務取締役の渡辺和俊氏がそれぞれ就任する。

 都内で開催された発表会では、所長の渡辺氏が「単なる研究開発機関ではなく、コミュニケーションの各要素技術を用いた商品企画を行なっていきたい」とコメント。企画の第1弾として「近年、急速に発展する大脳生理学と認知心理学を応用」した暗記エンジン「エムサピエンス」を発表した。

 エムサピエンスは、感覚記憶から短期記憶、そして長期記憶へと移行する暗記の仕組みに基づいて、効率的に学習できる暗記エンジン。ユーザーの学習度を自動的に判断するAI機能を搭載し、ユーザーに合わせて出題内容が変化する。また、関連性のある単語を結びつける方式や、2択、4択といった出題形式を自動で選択するなど、同じテーマの問題でもバラエティを持たせた。一連の問題を解いた後には、回答率などの結果も確認できるようになっている。

 「テンポやタイミングなどを重視し、ゲーム感覚で暗記できるように工夫した。われわれは、暗記をスポーツとして捉え、よりカジュアルに、気軽に取り組める仕組みを提供していく」(渡辺氏)という。なお、タカラインデックス ラボでは総勢40名の1カ月に及ぶ実験を実施。単語帳などのテキストを使用した場合と比較して、習得速度が約5.4倍向上したとしている。


タカラインデックス ラボの実施した実験結果。習得速度が約5.4倍向上したという 実験結果その2。暗記速度も向上し、楽しかったという意見が多かった

大きさはMDプレーヤーと同程度
 タカラでは、2004年秋に専用携帯端末を発売する。同端末は、2インチのTFTカラー液晶画面を搭載。音声を聞くためのイヤホンジャックと、決定ボタンを含むコントロールキーを5つ装備する。大きさは約7cm四方を予定。問題集などのソフトは、専用端末向けにはSDカードで供給し、「受験英単語 vol.1」「受験英熟語 vol.1」「TOEIC vol.1」「日本史」「世界史」などの学習用ソフトや、「ワイン銘柄」「日本酒銘柄」「地理(駅名)」などの趣味実用系ソフトを販売する。ソフトの価格は4,980円~6,980円を予定している。

 エムサピエンスの提供方法としては、今後専用端末だけでなく、ASPとしてインターネットを通じて提供する方法や、PC向けにパッケージ販売する方法も検討しているという。


前面には、5つのコントロールキーを装備。上部にはSDカード用スロットも搭載されていた 会場ではPCでのデモンストレーションも実施

 なお、タカラでは、睡眠時に光・音・香りなどを効果的に使用して見たい夢のイメージに近づける装置「夢見工房」を合わせて発表した。2004年5月に発売する予定で、価格は14,800円となっている。


右に設置されているのが「夢見工房」

関連情報

URL
  ニュースリリース(タカラインデックス ラボ、PDF)
  http://www.takaratoys.co.jp/ir2/jp/press/pdf/040114_2.pdf
  ニュースリリース(夢見工房、PDF)
  http://www.takaratoys.co.jp/company/pdf/040114_1.pdf


( 鷹木 創 )
2004/01/14 17:08

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