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ウイルス対策やファイアウォール、VPNを統合したアプライアンス製品


トレンドマイクロCEOのスティーブ チャン氏
 トレンドマイクロは15日、企業の小規模拠点向け統合セキュリティアプライアンス製品「Trend Micro GateLock Remote Appliance(以下、GateLock)3000」と「Gatelock 5000」の2製品を2月16日に発売すると発表した。

 GateLockは、米NetScreen Technologies社の「NetScreen 5GT」をベースにした製品で、トレンドマイクロのウイルス対策機能のほか、ファイアウォール、VPN機能を統合したセキュリティアプライアンス。両社は2003年5月に協業を発表し、11月から第1弾の製品の出荷を開始していた。

 GateLockを小規模拠点や支店などのゲートウェイに設置することによってウイルス対策やVPN機能などを提供するほか、本社側に設置した専用管理コンソールからリモートで設定が可能となっている。ウイルス対策機能としては、HTTP、SMTP、POP3、Webメールに対応し、ゲートウェイ部分でウイルスチェックを行なう。ファイアウォール機能では、ネットワークレベルやアプリケーションレベルの攻撃を防御可能なほか、Gatelock 5000では、NetScreenのIDS機能も備える。VPN機能では、IPSecに準拠したNetScreenのVPNにより、最大10VPNトンネルに対応するという。

 接続可能クライアントユーザー数は、Gatelock 3000が最大5ユーザー、Gatelock 5000が最大10ユーザーとなる。これは、小規模拠点や支店を対象にしているために意図的に制限しているのだという。ファイアウォールのスループットは、Gatelock 3000が50Mbps、Gatelock 5000が75Mbps。価格はGatelock 3000が92,000円。Gatelock 5000が148,000円。

 また、中小企業などの専任のIT管理者がいない企業向けに、サービスパートナーがリモート監視サービスの一環として、Gatelockを利用した監視サービスも提供するという。

 トレンドマイクロCEOのスティーブ チャン氏は「今、SOHOや中規模企業市場に必要なのは、『コストパフォーマンスと導入後の管理に悩まされないアプライアンス製品である』というニーズを受けてGatelockを発表した。Gatelockは『Blaster』といったネットワーク型ウイルスからも簡単に守り、運用できる。これにより、当社の戦略であるTrend Micro EPSがさらに強固になるだろう」と語った。


「Trend Micro GateLock Remote Appliance」の外観 管理コンソール画面イメージ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040115.htm


( 大津 心 )
2004/01/15 20:43

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