NHKは15日、2004年度中にもインターネットを利用した番組関連データの配信を開始すると発表した。2004年度から2006年度にかけての経営ビジョン「NHKビジョン」の中で発表されたもので、このほか、サーバー型放送や携帯電話向けサービスなどにも言及している。なお、いずれも利用料や開始日時などの詳細は明らかにされていない。
今回発表されたネット経由のデータ配信は、インターネット接続機能を搭載した地上デジタル放送受信機向けに、放送番組の関連データを配信するサービス。地上デジタルテレビ放送では利用できる帯域が限られるため、配信データ量に限界がある。そこで、インターネットを経由して、番組関連などのデータを配信するという。
NHKでは、ネット経由のデータ配信を、地上デジタルテレビ放送を補完するサービスと位置づけ、広報手段や放送番組の二次利用に活用する予定。「局側が用意した豊富な放送関連データを、視聴者がネット経由で引き出し、あたかもデータ放送番組のように利用できる」としている。
また、番組の蓄積利用を前提としたサーバー型放送にも言及。対応デジタルテレビは、2005年以降に市場に登場する見込みで、大容量のHDDを搭載。「好きな時間に見たい番組を楽しめる」という。
サーバー型放送では、番組とともに番組名やシーン名、取材地、出演者名などの関連データを配信。HDDに記録された関連データを検索することで、知りたい分野の最新ニュースや語学番組の会話シーンを閲覧できる。なお、対応デジタルテレビでは、地上デジタルテレビ放送だけでなく、インターネットでの配信にも対応するという。
このほか、携帯電話向け動画配信サービスの提供や、ネットを活用したデジタル教材の拡充などを予定している。
関連情報
■URL
デジタル技術を活用した新しいサービスへの挑戦(PDF)
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/vision/pdf/003.pdf
NHKビジョン
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/vision/
・ WOWOWなど66社、「サーバー型放送運用規定作成プロジェクト」設立(2003/09/18)
( 鷹木 創 )
2004/01/19 16:33
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