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MVP、お互いのブラウザを操作できるIE用プラグイン


代表取締役社長の川北潤氏
 MVPは、通信しているユーザー同士でブラウザを操作できるInternet Explorer(IE)用プラグイン「SynchroBrowser」を発表した。専用ルータ「SBRルータ」を利用して、ブラウザの操作やテキストチャットなどができる。プラグインの利用料は無料だが、SBRルータの価格は300万円から。なお、MVPでは、2月上旬から個人ユーザー向けにSynchroBrowserが利用できるISPサービスを提供する予定で、こちらの利用料は月額1,500円(税込)となっている。

 SynchroBrowserは、IEの表示するページや、画面のスクロール、ウインドウサイズなどを通信するユーザー相互に反映できるプラグイン。マウスの動きをモニターする「マウストラッキング」や、ブラウザに表示されたページに文字や図を書き込める「ドローツール」が用意されており、入力結果はお互いのIEでリアルタイムに表示される。また、Webサイトの入力フォームを、通信しているほかのユーザーが代行して入力できる「代行入力」や、ブラウザ以外のアプリケーションの画面を保存して画像として表示できる「スナップショット」などの機能を搭載。テキストによるチャットも可能で、相手が不在時には、伝えたい内容を画像データとして保存し、メール送信できる「レコーディング(留守電)」機能も利用できる。

 なお、代行入力は通常、SSLが設定されているサイトでは利用できない。ただし、コールセンター向けなどに提供する特別なIDが割り当てられている相手ならば、入力することができるという。

 具体的な利用方法は、まず、MVPのWebサイトでプラグインをダウンロード。ブラウザ上に「SBR」と表示されるツールバーが追加され、メールアドレスなどを登録した専用のIDを入力後、通信相手を選択して利用する。MVPによると、SynchroBrowserでは、これまでサーバー上に実装されていた「プロキシ機能」をブラウザ上に実装したという。各ブラウザのプロキシ機能を適宜利用することで、従来、共同作業に必要だったコラボレーションサーバーが不要になったとしている。

 MVPでは今後、SynchroBrowserを利用したサービスとSBRルータ販売の2つの事業を開始する。ルータ販売については法人向けに開始しており、川北潤代表取締役社長によると「企業が内線網のように利用する分にはすぐにでも可能」だという。一方、一般ユーザーが公衆網のように利用するためには、各ISPなどがSBRルータを導入する必要がある。MVPによるISPサービスも2月上旬から開始する予定だ。

 対応ブラウザは、Internet Explorer 5.5 SP2/6.0 SP1のみ。OSはWindos XP/2000をサポートする。


プラグインをインストールし、登録したIDでログインするところ。IDはメールアカウントのように「○○@xx.xx」の形式になる 通信先一覧を表示。ここから通信したい相手を選ぶ。現在は1対1の通信のみ可能。複数ユーザー間での通信は今後サポートする予定だという

呼び出された場合 テキストチャットもできる。なお、通信時には、画面右上にツールバーが表示される

「ドローツール」を使用 PowerPointなどのスクリーンショットも表示できる

関連情報

URL
  サービス概要
  http://mvp.jp/service/jirei/jirei_SBR.html
  MVP
  http://mvp.jp/


( 鷹木 創 )
2004/01/26 20:20

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