外務省は、パスポートのオンライン申請を2004年3月下旬から岡山県で開始する。準備が整い次第、他の都道府県でも開始する方針だ。
パスポートのオンライン申請は、政府の定めた「e-Japan」計画に基づいて行なわれるもので、インターネットを通じてパスポートの申請が可能になるというもの。パスポートに貼付される写真を作成するために、画像の自動編集ソフトを用意する予定。なお、認証には住基カードによる「公的個人認証」を利用するため、公的個人認証対応のICカードリーダ/ライタが必要になる。また、本人確認に必要な戸籍謄本は電子化されていないので、別途実物を郵送しなければならない。
手続きに必要な費用は通常の申請と同額で、10年間有効のパスポートが15,000円、5年間有効のパスポートが10,000円。申請したパスポートの受け取りは、「当初は、戸籍謄本が到着してから受け付けるため、通常の申請よりも時間がかかる」(外務省旅券課)と予想している。
外務省では、2003年に岐阜、福島、岡山の3県で実験を行なっていた。同省によれば、「システムは国側で開発しているが、運営は各都道府県に法定委託する。オンライン申請は、システムと連携する基盤が整った自治体から開始する」としている。
関連情報
■URL
外務省
http://www.mofa.go.jp/
・ 東京都、住基カードを利用した電子証明書を都民向けに29日提供開始(2004/01/23)
( 鷹木 創 )
2004/01/27 15:12
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