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米国のブロードバンド利用世帯が2,000万を超え、全世帯の5分の1に


 米国のブロードバンド利用世帯数が2003年の終わりまでに2,150万世帯を超え、米国の約5分の1世帯がブロードバンド接続を利用していることがJupitermedia Corporationの調査部門Jupiter Researchの最新調査によって判明した。同社は2008年までに米国の40%の世帯、約4,600万世帯がブロードバンドを利用するようになると予測している。

 ブロードバンド利用者が増加したことにより2003年は動画サービスのRealOne、ESPN Motion、MSN Videoなどが現われ、音楽の分野でもNapster、Real Rhapsody、iTunes Music Storeなどが人気を博したが、2004年にはさらに多くのブロードバンドコンテンツが登場すると予測。ブロードバンドの普及に追い風となっているようだ。

 その一方でブロードバンドISPには、コスト面で利用者からの厳しい要望が突きつけられている。なぜなら、米国のダイアルアップ利用者に対する調査結果では、ブロードバンド利用価格が月額29.99ドルの場合、47%のダイアルアップ利用者が「ブロードバンドを利用するかもしれない」と回答。しかし、価格が月額44.99ドルになると関心を示すダイアルアップ利用者は22%に止まった。こうした数字から、Jupiter Researchでは月額40ドル以下のサービス価格がブロードバンドISPの必須条件だと指摘している。

 Jupiter Researchは、「ブロードバンドISPは接続速度と価格だけではなくコンテンツや機能で差別化を図るべきだ」と提言しており、2004年の米国ブロードバンドISPは難しい舵取りを迫られそうだ。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.newsbureau.com/archives/2004/january/broadbandadopt.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/01/30 12:11

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