NTT西日本と国立遺伝学研究所は、国際DNAデータバンクとフレッツシリーズユーザーのパソコンを利用したグリッドコンピューティングの共同実験を開始すると発表した。あわせて、NTT西エリアのフレッツシリーズユーザーを対象に、実験参加モニターを募集する。
グリッドコンピューティングは、複数のコンピュータリソースをネットワークで統合し、仮想スーパーコンピュータとして利用する技術。今回、NTT西日本の「フレッツ・オフィス ワイド」と、フレッツシリーズユーザー所有パソコンの余剰能力を利用して、国立遺伝学研究所所有の国際DNAデータバンク「日本DNAデータバンク」の公開データベースを展開し、データベースの高速アクセスと検索アプリケーションの動作実験を行なう。あわせて、パソコンの余剰能力を提供するモニターを、フレッツシリーズユーザーから募集する。
実験参加希望者は、2月3日から3月中旬までに特設Webサイト「Bio@Home」にて登録を行ない、選考によりモニターに選出されたユーザーへは後日詳細をメールで連絡する。なお、実験への参加形態は2種類用意され、それぞれ対象となる回線や参加人数が異なる。DNAデータ検索サイトで受け付けた、DNA塩基配列/アミノ酸の相同性検索処理に必要な計算リソースを提供する「計算リソース提供モニター」には、フレッツ・ADSLおよびBフレッツユーザーを対象に2,500人程度募集する。また、国立遺伝学研究所が保有するDNAデータベースを分散保存し、実験参加者間で解析に必要となるDNAデータを流通させる実験に、ハードディスクリソースおよび計算リソースを提供する「ディスクリソース提供モニター」には、Bフレッツユーザーを対象に500人程度募集する。
実験参加資格は、NTT西日本エリアでのフレッツ・ADSLおよびBフレッツに加入しいているユーザーで、所有するパソコンの必要性能が、OSがWindows XP/2000、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、ハードディスク容量が「計算リソース提供モニター」で500MB以上(1GB以上を推奨)、「ディスクリソース提供モニター」で1GB以上(2GB以上を推奨)であること。なお、実験終了後に参加状況に応じて、NTTマーケティングアクトが運営するWebサイト「Actos Member」にて商品の購入などに利用できるポイントを進呈する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0402/040203.html
Bio@Home
http://www.bioathome.jp/
国立遺伝学研究所
http://www.nig.ac.jp/
Actos Member
http://www.e-actos.com/
・ NTT西日本、Bフレッツ向けにSTBを利用したIPv6対応コンテンツ配信実験(2004/01/28)
( 大久保有規彦 )
2004/02/03 20:07
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