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JARL、アマチュア無線でインターネット接続の試験運用


 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、デジタル通信規格「D-STAR(Digital Smart Technology for Amateur Radio)」を利用して、2月中旬からアマチュア無線でインターネット接続の試験運用を開始する。対応する中継局は当初、東京・大阪・愛知など国内12カ所。将来は国内に多数設置する方針だという。

 D-STARは、JARLが開発したアマチュア無線のデジタル通信の通信規格。中継局までは1,200MHz帯のアマチュア無線周波数で通信する。インターネットに接続する中継局間では10GHz帯で通信を行なう。データ通信速度は最大128kbps、10GHz帯の中継局間のデータ通信速度は10Mbps。JARLによると「これまでも9.6kbps程度でのデータ通信は可能だったが、PHSレベルの速度は実現したかった」という。音声データの符号化には「AMBE」方式を採用。AMBE方式でアナログからデジタルに変換し、その後GMSK方式で変調して送信する。

 対応する中継局が設置される場所は、東京都では西東京市・スカイタワー西東京、調布市・電気通信大学、中央区・住友不動産浜町ビル、豊島区・JARL事務局。このほか、愛知県、大阪府、奈良県に計8カ所設置される。

 JARLによれば、試験運用の期間は約6カ月。その間、対応するトランシーバーも発売される予定で、試験期間終了後は、中継局を全国で開設できるよう準備を進めるとしている。


関連情報

URL
  D-STARについて
  http://www.jarl.or.jp/Japanese/7_Technical/d-star/d-star.htm
  関連記事:アマチュア無線局間をインターネットで中継するシステム
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0609/wires.htm


( 鷹木 創 )
2004/02/04 15:11

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