Microsoft IIS用のソフトウェア製品を開発している米Port80 Softwareは4日、トラフィックの多いサイトにおいても、Microsoft IISの利用数の方がApacheの利用数を上回るとの調査結果を発表した。Port80は、Fortune 1000企業のWebサイトを分析した結果でも、Microsoft IISのシェアがApacheのシェアを上回っているとの調査結果を発表している。
Port80が反証しようとしているのは、「一般的にApacheの方が多くのシェアを持っている」という定説を作り上げたNetcraft社のWebサーバー調査の結果である。Port80のCOOであるJoseph Lima氏は「Fortune 1000企業の調査に対する反応の中で、多くの批評家が提案したのは、最もトラフィックの多いWebサイトをサンプリングすれば、もっとはっきりとした調査結果が得られるのではないかということだ」と説明した。
このため、Port80ではインターネット視聴率調査で標準的なNielsen//Netratingのデータをもとに、世界中で最もトラフィックが多いサイト上位1,000サイトを抽出し、使用しているWebサーバーソフトウェアを調査した。その結果、Microsoft IISは43.1%、Apacheは39.7%となり、Microsoft IISのシェアがApacheを上回ったことが明らかになった。
調査対象が、Fortune 1000企業やトラフィックが多いWebサイトのシェアであることから、Port80では同社のWebサーバー調査は「エンタープライズWebサーバー市場を左右する企業の最終決定者にとって、より有益な調査である」と主張している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.port80software.com/surveys/hightrafficwebservers
ニュースリリース(英文)
http://www.port80software.com/about/press/020404
関連記事:Fortune1000企業の54.1%がMicrosoftIISを運用
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0127/iis.htm
・ ビジネスでもっとも多く使われているWebサーバーはMicrosoftのIIS(2003/11/25)
・ 英NetcraftのWebサーバー調査が8年目に(2003/08/04)
( 大津 心 )
2004/02/05 12:10
- ページの先頭へ-
|