米NetScreen Technologiesは10日、SSL-VPN機能を搭載したアプライアンス製品「Neoteris Instant Virtual Extranet 4.0(IVE4.0)」と、SSL-VPN製品を統一管理できる管理ツール「Secure Access Central Manager(SACM)」を発表した。2月16日から代理店を通じて販売開始する予定。価格は199万円から。
NetScreenは2003年11月に米Neoteris社を買収しており、今回のIVE4.0はNeoterisのSSL-VPN製品「Neoteris Access Series」の最新版となる。SSL-VPNは、リモートアクセスの際にSSLで通信を行なうため、専用ソフトウェアなどをインストールせずにWebブラウザだけで利用できる点が特徴だ。
IVE4.0では、動的なアクセス管理やアドミニストレータ権限の分散・委譲、複数ホスト名のサポートなどの機能が新たに追加された。動的なアクセス管理機能では、ユーザーが所属するグループや、使用しているロケーション、デバイスなどもチェックし、その使用状況に応じたセキュリティレベルを自動的に適用することができる。例えば、社内LAN経由のアクセスでは全機能を利用できるユーザーであっても、公衆無線LAN経由ではイントラネットのWebサイト閲覧のみに限定することなどができる。
また、社外パートナー向けの機能として、複数のホスト名やURLをサポートした。これにより、社員と社外パートナーではサインインページを分けることが可能となった。アドミニストレータ権限の分散・委譲では、アドミニストレータをネットワーク管理系とシステム管理系など、複数のグループに分けることにより、それぞれに合った権限を付与し、権限を分散することができる。
またIVE4.0では、基本モデルとなるIVE 4.0 Baselineと、新機能が追加されたIVE 4.0 Advancedの2つのモデルに分けられた。IVE 4.0 Advancedでは、前バージョンである3.3ではオプション製品となっていた「Secure Terminal Access Client」や「Secure Email Client」が付属する。
NetScreenのアジア太平洋地域マーケティングシニアディレクターPaul Serrano氏は「SSL-VPNでNo.1のシェアを持つNeoteris社を買収したことにより、当社はより強固なセキュリティ製品を提供できるようになった。SSL-VPN分野の市場は、2006年には6億ドル規模になるだろう」と語った。
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NetScreenのアジア太平洋地域マーケティングシニアディレクターPaul Serrano氏
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SSL-VPNの市場予測
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関連情報
■URL
NetScreen
http://www.netscreen.com/international/japanese/index.jsp
関連記事:米Neoteris、SSLベースのリモートアクセス製品日本語版を発売
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0407/ive.htm
( 大津 心 )
2004/02/10 17:57
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