電通が17日に発表した調査結果で、国内における2003年のネット広告市場が1,183億円に達したことがわかった。マスコミ4媒体のうちテレビを除いた新聞、雑誌、ラジオが前年割れする一方で、まだ規模は小さいながらもネット広告は前年比40.0%増という成長を示している。
電通がまとめた「2003年(平成15年)日本の広告費」によると、テレビ広告費は1兆9,480億円(前年比100.7%)と3年ぶりに増加したが、新聞は1兆500億円(98.1%)、雑誌は4,035億円(99.6%)、ラジオは1,807億円(98.4%)と減少した。このような状況の中でネット広告が増加した理由として電通では、ブロードバンドが普及したことでネットが総合メディア展開の一環として位置づけられるようになったことや、ブロードバンド対応の大容量広告スペースによる表現力の高度化、サーチエンジンマーケティング(SEM)による新たな広告手法の導入などを挙げている。
なお、マスコミ4媒体における業種別の広告費では、デジタルカメラの広告が活況だったという「精密機器・事務用品」(前年比117.2%)と、パソコンやインターネット、携帯電話などを含む「情報・通信」(115.7%)が2桁の大きな伸びを示している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2004/20040100217.html
関連記事:インターネット広告費の伸びにブレーキ~電通発表
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0218/dentsu.htm
関連記事:米国のネット広告市場売上がバブル時期を含めて過去最高を記録
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/02/13/2080.html
( 永沢 茂 )
2004/02/18 15:03
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