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通信総合研究所(CRL)は19日、ミリ波を使った固定無線アクセス(FWA)システムでギガビットクラスの通信を実現したと発表した。地理的条件などから光ファイバが敷設できない地域において、代替種手段として期待されるとしている。| 
 |  | 横須賀市自然・人文博物館の屋上に設置した広帯域ミリ波FWAシステム |  
 CRLの開発した「広帯域ミリ波FWA」では32GHz帯を利用してPoint to Point(1対1)で通信を行なうもの。マルチキャリア伝送方式を採用し、変調信号の多値化を行なうことで、伝送速度は352~1,056Mbpsに達するという。通信経路の最適化機能を搭載するほか、IPv6にも対応している。
 
 CRLでは、神奈川県横須賀市の協力を得て、市役所庁舎など3施設の屋上に広帯域ミリ波FWAのアンテナを設置。860mと900mの距離を無線で結ぶ実験ネットワークを構築した。さらに今後は1,270mの距離でも接続する計画だという。CRLがすでに同市内に構築している38GHz帯を使ったFWAとも接続しており、デジタルビデオ配信システムなどアプリケーションを運用しながら、降雨による通信品質への影響や無線システム同士の相互干渉などを検証する。
 関連情報
 
 ■URL
 ニュースリリース
 http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/040219/040219.html
 関連記事:通信総合研究所、最大622Mbpsの38GHz帯無線アクセスシステムを開発
 http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0312/crl.htm
 
 
 
 
( 永沢 茂 )
2004/02/19 20:13
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