マイクロソフトとトッパン・フォームズは24日、RFID事業で協業することで合意したと発表した。同日付けで「RFID .NET Solution Center(RDSC)」を共同開設、RFIDソリューションを研究・開発するほか、RFID分野に参入するパートナーベンダーの支援も行なう。
トッパン・フォームズは2003年9月、Webサービス経由でRFIDをリード/ライトするミドルウェア製品「InterConnect Server」を発表。すでにマイクロソフトとともにアプリケーション構築の検証に取り組んでおり、XMLインターフェイスを備えた「InfoPath」や「Excel」などのOffice SystemアプリケーションからRFIDを読みとるためのツールも用意していた。
トッパン・フォームズによれば、これまでRFIDアプリケーションを開発するには、リーダ/ライタのネイティブドライバを制御するレイヤーから個別にプログラムを開発しなければならず、ソリューションベンダーにとって参入の障害となっていたという。InterConnect Serverでは、ネイティブドライバに対するインターフェイスをXMLで提供することで、リーダ/ライタの規格やOSを問わず、アプリケーション側から容易にRFIDが扱えるようになる。ソリューションベンダーが、RFIDアプリケーションの開発や検証を行なうのに利用できるとしている。
2社では、マイクロソフトのWebサイト内に、技術情報などを提供するRDSCの専用サイトも開設した。専用サイトでは、RDSCで開発したソリューションの汎用部分について、パートナーベンダー向けにフレームワークやチュートリアルとして公開していく。
なお、今年6月に大阪にオープンする予定のフードテーマパークにおいて、RDSCのRFIDアプリケーションが導入されることが決定しているという。RFIDを搭載した入場券を使ってテーマパーク内での飲食代などの支払いをキャッシュレスで行ない、最後にまとめて精算できるシステムで、RFIDとPOSの標準化仕様「OPOS」を利用している。2社による同様のシステムはすでにいくつかのイベントで試験的に導入された実績はあるが、恒常的に導入されるのはこれが初めてとなる。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1845
( 永沢 茂 )
2004/02/24 15:28
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