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「ウィンドウとボタン」の設定変更方法
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マイクロソフトは26日、Internet Explorer 6 ServicePack 1(IE 6 SP1)を利用中に突然シャットダウンするなど、複数の不具合があることを発表した。現在、同社ではこの問題に対する修正プログラム(パッチ)はリリースしていない。
公表されたのは、アクセス違反のためにIEが突然シャットダウンする不具合(822350)、IE 6 SP1でWebサイトを表示すると一部のWebサイトイメージが表示されない不具合(824220)、IEで一部のポータブルネットワークグラフィック(PNG)を表示できない不具合(822071)など3種類。また、IE 6においては、WebサイトのボタンをクリックするとIEが突然終了する不具合(824150)が発表された。
822350は、IE 6 SP1を利用中にアクセス違反が発生し、突然シャットダウンしてしまうというもの。「ウィンドウとボタン」を「Windows XPスタイル」に設定している場合に発生することがあるという。Windows XPではデフォルトで「Windows XPスタイル」に設定されている。
マイクロソフトではこの問題を認識しており、調査を進めているという。同社が示している回避策は、「Windows XPスタイル」を「Windowsクラシックスタイル」に変更すること。変更方法は、デスクトップで右クリックし「プロパティ」を選択、「デザイン」タブから「ウィンドウとボタン」で「Windowsクラシックスタイル」を選べばよい。
824220は、Windows 2000でIE 6 SP1をインストールすると、IE 6環境では閲覧できていたWebサイトの一部が表示できなくなることがあるというもの。これは、HTMLページ内でIMG SRCタグを使用して定義されているTIFイメージで発生するという。822071は、PNGイメージを含むHTMLページを表示するとイメージが表示されず、プレースホルダのイメージだけが表示されることがあるという問題。この現象は、PNGイメージが4,097または4,098バイトの場合に発生する。いずれも不具合に対しても、同社ではこの問題を認識しているものの、パッチや回避策は提示できていない。
824150は、Webサイト上のボタンをクリックすると、IEが「Mshtml.dll」内のエラーで突然終了するという不具合。これは、Webサイトのボタンをクリックすると、「問題が発生したため、Internet Explorerを終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません。」というエラーが表示され、IEが終了する。原因は、ボタンが原因となって、HTML内のspan値が、ほかのspan値に影響を与えるために発生するという。この問題に関しても、同社ではこの問題を認識しているものの、パッチや回避策は提示していない。
なお、822350はWindows XPとIE 6SPの組み合わせで発生し、824220はWindows 2000とIE 6 SP1の組み合わせ、822071はWindows XPとIE 6 SP1/6、824150はWindows XP/2000/NT 4.0/ME/98 SE/98とIE 6の組み合わせで、それぞれ不具合が発生するとしている。
関連情報
■URL
822350
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;822350
824220
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;824220
822071
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;822071
824150
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;824150
( 大津 心 )
2004/02/27 15:35
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