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ウイルス作成グループ同士の「戦争勃発」とアンチウイルス各社が警告


 Bagle、Netsky、MyDoomの3つのウイルス作者達同士で、インターネットを誰が乗っ取るかを巡って、激しくかつ醜い言い争いが生じており、結果として世界的な規模の「サイバー戦争」状態になりつつある、とアンチウイルス企業3社が指摘した。それぞれのプレスリリースでは英文で「War」と記されているが、その実態は「抗争」と言い換えた方が正確かもしれない。

 この危険な状態について指摘しているのはアンチウイルス企業の米Central Command、ロシアKaspersky、英Sophosの3社だ。3社ともBagle、Netsky、MyDoomの3つのウイルスのソースコードを解析し、その結果口汚く他のウイルス作者達を罵る言葉を発見したという。3社ともこの口汚い言葉をプレスリリースの中で述べているが、Sophosは「注意:お客様の中には下記のウイルスで使用されているいくつかの言葉を不快に感じられるかもしれません」との注意書きを添えているほどだ。

 この内容を読んでいくと、Netskyの作者達はBagleに対して、Bagleの作者達はNetskyに対して、MyDoomの作者達はNetskyに対して対抗意識を抱いているようだ。

 2月27日以来、Bagleの作者達は9つの亜種を、そして同じ時期にNetskyの作者達は3つの亜種を世に放っている。それぞれの亜種は自身の感染拡大に努める一方で、互いのライバルを除去する仕組みを備えている。またMyDoomの作者達もNetskyに除去されない新亜種を放っている。

 こうしたメッセージが発見されたことについてCentral Commandのプロダクトとサービス担当副社長のSteven Sundermeier氏は「当然のことだが、ウイルス作者を信用することはできない。一見ウイルス作成グループ間の悪意ある鬼ごっこのように見えることが、実際には彼らの真の意図を覆い隠すための組織的な行動だという可能性がある」と指摘し、発見されたこれらのメッセージを鵜呑みにすべきでないと警告している。

 多くの亜種が発生していることから、現実に感染力の強いウイルスがこれまでにないほど出回っている。こうした状況の中、アンチウイルスソフト定義ファイルのアップデートや、セキュリティ修正パッチを当てるなどの対策を確実に行なう必要性は今までになく高まっている。


関連情報

URL
  米Central Commandのニュースプレスリリース(英文)
  http://www.centralcommand.com/03032004.html
  ロシアKasperskyのニュースリリース(英文)
  http://www.kaspersky.com/news.html?id=146078682
  英Sophosのニュースリリース(英文)
  http://www.sophos.com/virusinfo/articles/wormwar.html
  英Sophosがウイルス作者達の言葉について説明した英文リリース
  http://www.sophos.com/virusinfo/articles/wormwarwords.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/04 11:36

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