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サイボウズ、2004年1月期決算を発表~売上高増加も通期予想は下回る


 サイボウズは5日、2004年1月期(2003年2月~2004年1月)の決算を発表した。連結業績としては、売上高は26億6,600万円、営業利益は4億7,100万円といずれも前年同期を上回ったものの、通期予想を下回る結果となった。純利益は2億6,600万円となり、こちらは通期予想を8.3%上回っているが、高須賀宣代表取締役社長によれば「関連会社の清算損の計上など、一過性の要因による税率の低下」が原因としている。また、サイボウズ株式会社単体での準利益は、米国子会社の株式評価損を特別損失として計上したため、前年比でマイナスとなっている。

 予想を下回る営業利益になった点については、「サイボウズ Office」はほぼ予想通りの売り上げとなったものの、「サイボウズ ガルーン」が伸び悩んだほか、米国での海外事業の不振による影響が大きいとしている。また、売上高は増加しているものの、広告宣伝費や業務委託による販売管理費用の支出が増大した点も原因として挙げられた。

 2004年の事業計画としては、サイボウズ Officeは22万人、サイボウズ ガルーンは14万人の新規ユーザー獲得を挙げた。Webサービス事業では、将来的にはグループウェアをベースにした他社製品販売の仲介や、課金システムインフラとしての展開を目指すとしている。また、海外事業については「中途半端だった」として、ネット直販や広告による国内での成功モデルをもとに、ビジネスモデルそのものを見直すと語った。

 2004年の通期予想では、売上高は前年比増となっているが、経常利益・営業利益・純利益は20%程度の減少としている。これについては、広告費などは圧縮する方向にあるものの、今後の事業拡大のために社員を増やすなど、人件費の増加を見込んでいるためということだ。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.cybozu.co.jp/company/news/release.cbml?f=20040305_1


( 三柳英樹 )
2004/03/05 18:58

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