NTT(持ち株)は、3月10日に行なわれた社長会見の内容をWebサイトで公開した。会見では和田紀夫社長がBフレッツの加入者数目標について「2004年度で200万契約を達成できると考えている」との意見を示した。
Bフレッツの加入者数は、2003年度第3四半期に発表された数値によればNTT東西合計で65.4万件。NTTが当初目標として掲げていた2003年度の100万加入は達成が困難と見られる。和田社長は2004年度事業計画について「NTT東西それぞれ60万、合計120万契約を販売予定だが、これは達成しなければならない計画だ」とコメント。「景気動向に左右される部分もあるが」と前置いた上で、「サービス開始までの期間短縮やコンテンツ・コミュニケーションサービスの充実を図ることで計画は達成できる」と主張。「NTT東西の社長からも(200万達成の)手応えはあると聞いている」とした。
「大量の個人情報が流出する事件が相次いでいるが、NTTの取り組みはどうか」という質問には、「非常に危機感を持っており、昨年暮れから一度足下を見直そうと取り組んでいる」と回答。セキュリティ指針の策定や社員モラルの向上、アクセス権限の限定といった対策に加え、「外部からと内部から、2つの視点で見直しを行なっている」とコメントしたのち、内部からの情報漏洩については「最終的には人の問題、社員のモラルの問題だ」と述べた。
新会社NTTレゾナントについては「4月からの本格的な事業運営開始に向けて準備を進めている」と説明。「gooのようなポータルサイトを十分に活かして情報を取りにいくようなサービスと、NTT-BBの(テレビ電話サービス)WarpVisionのような映像コミュニケーションサービスの2種類を考えている」と語った。NTTレゾナントの収支見込みは「1年目から収支が均衡するような期待は持っておらず、最低でも3年間は仕込みの期間が必要だ」と考えているという。
関連情報
■URL
NTT社長会見
http://www.ntt.co.jp/kaiken/
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( 甲斐祐樹 )
2004/03/11 19:49
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