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楽天とANAが提携~7月からポイントの相互交換が可能に


ANAの大橋洋治代表取締役社長(左)と楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長。お互いの信頼関係を強調していた
 楽天と全日本空輸(ANA)は25日、両社のポイントプログラム「楽天スーパーポイント」「ANAマイレージクラブ」の相互交換サービスなどを含む業務提携に合意した。各ユーザーの相互利用促進を狙う。

 ポイントの相互交換は7月1日から開始する。3カ月間のテストマーケティングを経て、その後、正式サービスに移行する予定だという。外部ポイントプログラムとの交換サービスについては、ANAでは2003年6月に電子マネー「Edy」との交換が可能になっていたが、楽天に関しては今回の提携が初めてとなる。

 試験期間中は、ANAマイレージクラブ会員に関しては先着1万名が利用可能で、10,000マイルを楽天スーパーポイント10,000ポイントと交換できる。一方、楽天スーパーポイント会員は100ポイントにつき、ANAマイレージクラブ50マイルと交換が可能だ。交換レートについては、「15,000マイルで往復航空券と引き替えできる場合もあり、マイレージの市場価値は楽天スーパーポイントの数倍になる」(ANAマーケティング室)ことを考慮した結果だという。なお、正式サービスにおいては、「よりユーザーの利用しやすいレートに変更する場合もある」としている。

 また、相互交換に先立ち、4月1日から楽天グループの宿泊予約サイト「旅の窓口」とANAの携帯電話向け予約サイト「ANA SKY MOBILE」で宿泊予約すると、利用金額200円につき1マイルを貯められるサービスも開始する。

 楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、「ブランド力のあるANAのマイレージと交換できることで、楽天スーパーポイントの価値が高まる」とコメント。ANAの大橋洋治代表取締役社長は、「ビジネスマンのユーザーが多いANAと、女性ユーザーが多い楽天では客層が異なり、今回の提携によって100億円の経済効果を見込んでいる」と述べた。また、「三木谷さんは尊敬している若手社長のひとり」(大橋氏)「マーケティングの根幹であるポイント制度について、ANAは思い切った決断をしてくれた」(三木谷氏)と相互の信頼関係を強調し、今後も共同のサービス展開を図るという。

 なお、ポイント交換に関する顧客情報の取り扱いについては、「両社それぞれのセキュリティポリシーで管理するが、会員の同意なしにポイントの交換を行なうということはない」(大橋氏)と明言した。


ポイント相互交換の概要。交換レートは市場価値を元に決定したという ポイントの相互交換によって、お互いの顧客の相互利用を促進させる狙い

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URL
  ニュースリリース(全日空空輸)
  http://www.ana.co.jp/pr/04-0103/04-rakuten.html


( 鷹木 創 )
2004/03/25 17:08

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