Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

2004年の個人PC市場は“オリンピック不況”が懸念~ガートナー予測


 ガートナージャパンは25日、2004年の日本のPC市場について、出荷台数ベースで前年比7.6%の増加になるとの予測を発表した。法人の買い換え需要が堅調に推移する一方で、個人市場は“オリンピック不況”が懸念されるという。

 同社の調査によれば、国内における2003年のPC出荷台数は前年比2.9%増の1,273万8,000台。法人市場が7.6%の成長を見せたのに対して、個人市場は2.2%のマイナスだった。「買い換えを促進する強い動機が見当たらないことや、年末にはその他のデジタル家電に需要が集中したこと」が、需要落ち込みの原因と見られるという。

 2004年は、企業ユーザーで未だWindows 98/NTから上位OSの移行があまり進んでいないことから、引き続き買い換え需要あると予測。一方で個人市場は、夏に開催されるオリンピックの影響で需要が薄型テレビやDVD/HDDレコーダーなどのデジタル家電に集中し、PCが売れなくなることが懸念され、需要が回復するのは夏以降になると予測している。

 なお、2003年の個人市場では、出荷したうち39.2%が記録型DVDドライブを標準搭載したモデルだったという。また、同じく個人市場のデスクトップPCのうち、38.7%がTVチューナー標準搭載モデルだった。2004年は10万円以下の低価格製品が増加する一方で、10~20万円クラスでは、これら記録型DVDドライブやTVチューナーが「商品差別化ではなく、標準機能としてさらに搭載率が上がる」としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.gartner.co.jp/press/pr20040325-01.pdf


( 永沢 茂 )
2004/03/26 18:23

- ページの先頭へ-

Internet Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.