コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、ネット上で海賊版ソフトの“販売代理店”を組織し、販売していたグループの首謀者2人に対して、神戸地裁尼崎支部が29日、著作権法違反などで実刑判決を言い渡したと発表した。
実刑判決が言い渡されたのは、大阪府枚方市の美術商男性と、兵庫県尼崎市の健康食品販売業の男性。美術商男性は著作権法違反で懲役2年(求刑は懲役3年)、健康食品販売業の男性は著作権法違反と組織犯罪防止法違反で懲役2年2カ月(求刑は懲役3年6カ月)となっている。
ACCSによれば、著作権法違反で執行猶予なしの実刑判決が出されるのは、これまでほとんど例がないという。また、求刑3年は同法に定められた罰則の上限であり、実際に言い渡された懲役2年を見ても、これまでにない重い処罰だとしている。
男性らは2002年11月ごろから「Y's MEDIA」というWebサイトを開設し、ビジネスソフトなどの海賊版を自ら販売するほか、販売代理店を募集して販売網を拡大していた。これに対して兵庫県警が2003年6月、2人を摘発していた。このほか12月には、販売代理店だった3人も同県警によって摘発されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.accsjp.or.jp/news/040330.html
関連記事:海賊版ソフトの“販売代理店”、兵庫県警などが摘発
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0619/accs.htm
関連記事:兵庫県警、海賊版ソフトの“ネット販売代理店”新たに3人を逮捕
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/04/1374.html
( 永沢 茂 )
2004/03/30 16:22
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