独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA)は30日、29日に発生以降感染を拡げているウイルス「Netsky.Q」に関する情報を掲載し、警告した。
IPAでは、各ウイルス対策ソフトのウイルス定義ファイルを最新に更新するほか、万が一検査で感染していた場合の対処方法も掲載し、迅速に対処するように推奨している。なお、シマンテックやトレンドマイクロでは、Netsky.Qの駆除ツールを開発し、無料ダウンロード提供を開始した。
また、トレンドマイクロや日本ネットワークアソシエイツ(NAC)の分析によると、Netsky.QがDoS攻撃を行なうことが判明したという。両社によると、Netsky.Qは感染したPCのシステムが4月8日~11日だった場合に、以下の5つのURLに対してDoS攻撃を行なうとしている。
・www.edonkey2000.com
・www.kazaa.com
・www.emule-project.net
・www.cracks.am
・www.cracks.st
さらに、複数のレジストリキーや値を削除する。これらのレジストリ改変はウイルス「BAGLE」など、他のウイルスの活動を阻害する目的のものだという。
関連情報
■URL
IPA:「W32/Netsky」ウイルスの亜種(Netsky.Q)に関する情報
http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/netsky-q.html
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( 大津 心 )
2004/03/30 17:39
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