米調査会社のWebSideStoryは30日、米国におけるサーチリファーラル市場のシェア調査結果を発表した。Googleのシェアが約41%となり、2位のYahoo!を大きく引き離し始めていると指摘している。
Webサイトのページをクリックすると、利用者がどこのリンクをクリックしてそのWebサイトにアクセスしたのかを示す記録リファラーが残される。サーチリファーラルとは、GoogleやYahoo!といったサーチエンジンの検索結果や広告などをクリックしてページにアクセスした記録を表わしており、それぞれのサーチエンジンの影響力を示す重要なデータとなっている。
今回行なわれた2004年3月23日の調査でサーチエンジン上位3社のサーチリファーラルシェアは、Googleが40.91%、Yahoo!が27.40%、MSNが19.57%だった。昨年同日の数字と比べてGoogleが4.92ポイント増加したのに対して、Yahoo!は3.55ポイント減少している。ただし、WebSideStoryの調査結果ではYahoo!が最近買収したOvertureによる広告リファーラルが含まれておらず、Yahoo!には不利な数字となっている。Yahoo!はこの1年にOvertureを買収したほか、今年に入ってからは独自の検索技術に大きく戦略投資しており、その数字は今後の統計に反映されていくことになる。
GoogleとYahoo!の関係について、WebSideStoryのアナリストであるGeoff Johnston氏は、「Googleは2002年の終盤についにYahoo!を追い越し、その差は開き続けている。Yahoo!は今年いくつかの戦略的な動きを起こしたが、自らが失った場所を取り戻せるかどうかは今後を待たねばならない」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websidestory.com/pressroom/pressreleases.html?id=219
関連記事:検索エンジン市場でGoogleが首位のYahoo!に肉迫~WebSideStory調査
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0501/wss.htm
関連記事:米国でのサーチエンジンシェア、Googleが39%でトップ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/02/24/2188.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/31 13:08
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