クレジットカード会社のJCBは31日、インターネットショッピング認証サービス「J/Secure」を4月1日より商用化すると発表した。同社は2003年12月から行なっていた試行運用のフィードバックを基に改良を行ない、本格開始となった。
J/Secureは、インターネットにおける個人認証プロトコル「3-Dセキュア」に準拠した認証サービス。通常のカード番号や有効期限入力後、本人確認のためのパスワード入力がある点や、事前にソフトウェアのインストールする必要がない点が特徴として挙げられる。
利用するには、まずユーザーが持っているカード発行会社にパスワードを申請する必要がある。具体的な利用方法は、パスワード申請後、J/Secureのロゴマーク掲載のある加盟店でインターネットショッピングをする際に、通常と同じようにカード番号と有効期限を入力する。すると、J/Secureのロゴマークが掲載されたパスワード入力画面が表示されるので、あらかじめ登録したJ/Secure用のパスワードを入力することにより本人認証が完了し、ショッピングが完了する仕組みだ。
JCBでは、J/Secureの普及に向けて国内外のJCBブランドを推進するカード発行会社に参加を呼びかけており、現在のところ、イオンクレジットサービス、オーエムシーカード、小田急カード、クレディセゾン、ジャックス、セントラルファイナンス、日立カードサービス、ライフの8社が参加を表明しているという。
加盟店側への対応としては、日本カードネットワーク(CARDNET)が運営するインターネット通販支援サービス「EC決済サービス」に、J/Secureサービス機能を追加搭載して加盟店の参加を募集するとしており、初年度500店の加盟店参加を目指すという。
関連情報
■URL
JCB
http://www.jcb.co.jp/
関連記事:Visa、ネット決済の新プロトコル「3-Dセキュア」を日本でも試験運用
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0704/visa.htm
( 大津 心 )
2004/03/31 19:46
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