トレンドマイクロは2日、サポートセンターに寄せられた報告件数をもとに3月度のウイルス被害をランキングした「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。感染報告数は2月度の3,665件から大幅に増加し、5,890件だった。
3月度のウイルスランキングは、1位がNetskyが1,652件で前月の37件から50倍近い増加となった。2位は「JAVA_BYTEVER.A」で149件、3位が「Agobot」で113件、4位が「Redlof」で102件と続いた。このことから、1位のNetskyが、2位JAVA_BYTEVER.Aの10倍以上となる被害報告が寄せられたことがわかる。
トレンドマイクロでは3月のウイルス動向について、前月比で60%以上報告数が増加している点を挙げ、「1位だったNetskyが、全体の件数を底上げしている」と分析している。また、同社ではNetskyの解説として「Netskyが、BagleやMydoomを駆除する活動が引き金となり、3種類のウイルス作者同士が亜種を作成する競争に発展した」とコメントしている。
また、NetskyやMydoomなどは自分のPC内にある知人のメールアドレスなどを送信元のメールアドレスとして詐称するため、「万が一感染してしまうと、周囲の人にも不快な思いをさせるので、注意が必要だ」と警告した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2004/mvr0403.htm
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( 大津 心 )
2004/04/02 14:31
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