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左から日本法人の平田大治執行役員、米Six Apartのベン・トロットCTO、通訳を担当した米Six Apartのミエ・ケネディープロジェクト・マネジャー、Six Apartのミナ・トロットSEO
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TypeKeyのサービスイメージ
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シックス・アパートは6日、ブログツール「Movable Type 3.0」の説明会を実施した。説明会ではMovable Type 3.0の新機能などが説明された。
Movable Typeは米Six Apartが開発したブログ作成ツール。従来までは英語版のみ提供されており、日本語環境を構築するには有志が自主的に開発した日本語化パッチを利用する必要があった。3.0からはシックス・アパート日本法人による日本語版が提供されるほか、サポートも日本法人が担当する。
3.0から導入される新機能として「TypeKey」が紹介された。これは主にブログへのスパムコメント対策を目的としたもの。ブログへコメントする際にTypeKeyのIDを必要とすることで、コメントをTypeKeyのIDで一括して管理できる。コメントはIDごと許可・禁止を設定可能で、管理者の承認後にコメントを公開することもできる。
TypeKeyの利用には、本人確認のとれたメールアドレスおよびニックネームや名前が必要になる。また、ユーザーの趣味といったオプション情報の設定項目も用意されている。TypeKeyはオープンなシステムのため、Movable Type以外のブログでも導入が可能なほか、また、TypePadおよびTypePadをベースとしたブログサービスについても今後対応が予定されている。
米国ではスパムコメントがすでに大きな問題となっており、TypeKeyはその対策という目的が一番大きいという。現状はスパムコメント対策のためにコメントは一切受け付けない設定のブログであっても、TypeKeyによってコミュニケーションが可能になるほか、逆にコメントを残すユーザーも自らをコメンターとして設定できる点が特徴とした。
一方でTypeKeyのソーシャルネットワーキング的な利用方法については「そういう使われ方をする可能性はあるかもしれない」と前置いた上で、「我々はあくまでスパム対策を目的として考えている」と説明した。
Movable Type 3.0は「早ければ4月としていたが、現在のところまだアルファ版の段階であり、正式版の提供時期は未定」という。ただし、日本語版は英語版と同時に公開する方針のほか、ベータ版もほぼ製品版に近い完成度で公開する予定を明らかにした。
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Movable Type 3.0アルファ版の管理画面
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画面下部に表示されているのがTypeKey対応のコメント欄
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ユーザーごとコメントの禁止・許可を設定できる
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登録コメンターの一覧
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関連情報
■URL
シックス・アパート
http://www.sixapart.jp/
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( 甲斐祐樹 )
2004/04/06 17:28
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