米調査会社のIn-Stat/MDRは6日、米国におけるブロードバンド市場がついに臨界点に達したとの調査報告書を発表した。
米国のブロードバンド加入者は2003年終わりまでに2,700万近くに達しており、米国世帯の5分の1がブロードバンドサービスに加入していたという。結果として、今後はホームエンターテイメントやホームネットワーク、VoIP、オンラインゲームなどの分野で市場の発展が期待できるとしている。
ブロードバンド接続技術で最も普及しているのはCATVインターネットであり、DSLは2番目に甘んじている。CATVインターネット加入者のうち、Comcast社とTimewarner社が大きなシェアを占めており、大手CATV接続業社5社で米国のCATVインターネット市場の91%を占めていた。DSL加入者では、SBC社とVerizon社が大きなシェアを占めており、ここでは大手5社で米国DSL市場の94%を占めていた。
DSLに続くブロードバンド技術としては固定無線によるブロードバンド(Fixed Wireless Broadband :FWB)が利用されており、電力線ブロードバンドも研究段階から商業段階へと移りつつある。一方、FTTHはコストや規制の問題が普及の妨げとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.instat.com/press.asp?Sku=IN0401334TX&ID=927
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/07 12:09
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