トレンドマイクロは12日、同社パートナー向けにウイルス対策ソリューションをアウトソースできる遠隔管理サービス「ウイルス対策リモートサービス」を発表した。5月20日より出荷開始予定。
ウイルス対策リモートサービスは、SIベンダーなどのパートナー企業に対して、クライアント企業のウイルス対策を細かく管理可能な管理システムやサポートを提供することで、エンドユーザーのウイルス対策管理をしやすい環境を提供するサービス。
具体的には、パートナー企業向けに「Control Manager(CM) 3.0 エンタープライズ」を導入、エンドユーザー企業に「Control Manager 3.0 スタンダード」を導入することにより実現する。CM 3.0 スタンダードを導入した企業の、ウイルス定義ファイル情報や製品名、バージョン情報などの各種ウイルス対策関連ログは、メールやSNMPトラップなどを用いて、パートナー企業に提供される。パートナー企業は、それらのログ情報を、CM 3.0 エンタープライズで管理する仕組みだ。このように、エンドユーザーのセキュリティを2階層方式で管理できるのは、トレンドマイクロ製品が初めてだという。
パートナー企業は、エンドユーザー企業の各種ログ情報を得て管理できるほか、ウイルス定義ファイルや検索エンジン、スパムルールなどを遠隔から配信・適用させることもできる。また、オプションサービスを利用すれば、脆弱性診断サービスや大規模感染予防サービス、ウイルス感染復旧サービスなども搭載可能だ。価格は、取り扱いパートナー企業により異なるが、トレンドマイクロマーケティング本部の小林伸二氏によると、「料金は、エンドユーザーが月額で支払う形式となるが、当社が以前から提供している『eDOCTOR』料金とほぼ同額になると思われる。なお、eDOCTORはクライアント1台あたり月額300円、サーバー1台あたり月額3,000円程度だ」と説明している。
また、今後の展開について小林氏は、「このサービスは基本的にパートナー企業にしか販売しない。現在のところ、NTT Comや大塚商会や富士通ビジネスシステムなど6社が参加予定であり、初年度は150~300人程度の企業約4,000社を目標にしていきたい」と抱負を語った。
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トレンドマイクロマーケティング本部の小林伸二氏
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ウイルス対策リモートサービスのサービス概要
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ウイルス対策リモートサービスの管理画面イメージ
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脆弱性診断サービスの画面イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040412.htm
( 大津 心 )
2004/04/12 15:16
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