米EarthLinkは15日、同社が提供するスパイウェア検出ソフトウェア「SpyAudit」によって得られた、スパイウェアの調査結果を公表した。調査によれば、2004年1月から3月までにSpyAuditでチェックを行なったPCのうち、27.8%からスパイウェアが検出されたとしている。
SpyAuditは、EarthLinkが2004年1月から無償で提供しているスパイウェア検出ソフトウェア。スパイウェアとは、ユーザーの知らない内にPCにインストールされ、キー入力や操作などを記録し、その情報を外部に送信するソフトウェア。フリーウェアなどに本来の機能とは別に密かにスパイウェアを紛れ込ませておき、パスワードや個人情報などを収集するなどの目的で蔓延している。
調査によれば、2004年1月から3月までにSpyAuditでチェックを行なった約106万台のPCのうち、27.8%のマシンからスパイウェアが検出され、スパイウェアの検出総数は2,954万件に達した。スパイウェアの内訳は、ポップアップ広告の表示や個人情報の収集を行なう「アドウェア」が534万件、Webブラウザのcookieを利用して個人情報を集める「アドウェアクッキー」が2,382万件、ユーザーのキー入力や操作を監視する「システムモニタ」が18万件、外部からPCを操作できるようにする「トロイの木馬」が18万件となっている。
EarthLinkのMatt Cobb副社長は「ほとんどのスパイウェアはアドウェア関連で、それほど悪質なものではないが、一方ではシステムモニタやトロイの木馬も30万台以上のPCから検出されており、個人情報やシステム自体の盗用の脅威は現実のものとなっている」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.earthlink.net/about/press/pr_spyAudit/
SpyAuditによるスパイウェア検出結果(英文)
http://www.earthlink.net/spyaudit/press/
( 三柳英樹 )
2004/04/16 16:13
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