情報処理推進機構(IPA)は16日、株式会社情報数理研究所が開発した「定量的セキュリティ測定手法および支援ツール(セキュリティ測定支援ツール)」を公開した。このツールは、IPAが2003年度のソフトウェア開発支援事業として採択したもの。
セキュリティ測定支援ツールは、複雑化して単純な尺度では評価することが難しいセキュリティ水準を、定量的尺度によるデータによって収集・分析を支援するためのツールだ。
このツールを開発した情報数理研究所では、セキュリティの定量的尺度を策定するためにさまざまな調査を実施。調査結果を分析し、セキュリティメトリクス(品質測定)を支援するツールを開発した。支援ツールは、Excel上でVBAを利用して開発されており、Webサイト上からダウンロードして開くだけで利用可能だ。「管理体制」や「セキュリティ対策の実施効果」「ITシステム構成」などに関する複数の質問に回答すると、「セキュリティコントロールレビュー」や「リスク管理」などの項目別に、円グラフや棒グラフ形式で分析結果レポートを閲覧できる。また、入力項目や分析結果の保存や、メトリクスの説明文を呼び出すことも可能だ。
情報数理研究所では、「データ採取方法の標準化・自動化」「メトリクス採用の基準」「プロセス改善の進展度の測定」などを今後の課題として挙げている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/security/fy15/development/metrics/
情報数理研究所
http://www.imslab.co.jp/
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2004/04/19 16:29
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