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マイクロソフト、Virtual PC 2004日本語版を5月より発売


 マイクロソフトは19日、仮想PCソフト「Microsoft Virtual PC 2004 日本語版(Virtual PC 2004)」を5月6日より順次発売すると発表した。ボリュームライセンス版(5ライセンス以上)は5月6日発売で価格はオープンプライス、通常版パッケージは5月14日発売で推定小売価格は15,800円となる。また、19日より45日間の無償トライアル版のダウンロード提供を開始した。

 Virtual PC 2004は、ソフトウェア的に仮想のPC(バーチャルマシン)をエミュレートするソフトウェア。開発・販売は米Connectixが行なっていたが、マイクロソフトが2003年2月にバーチャルマシン技術を買収した。

 Virtual PC 2004をインストール可能なOSはWindows XP Professionalまたは2000 Professionalで、Windows XP Home Editionは対応しない。Virtual PC 2004上のバーチャルマシンにインストールするOS(ゲストOS)としては、Windows XP/2000/Me/98/95/NT 4.0、MS-DOS 6.22、OS/2 Warpがサポート対象となる。バーチャルマシン自体は一般的なIBM PC/AT互換機をエミュレートするため、Linuxなど他のOSのインストールも可能だが、マイクロソフトのサポート対象となるのは前述のOSのみとなる。

 動作環境は、400MHz以上(1GHz以上を推奨)のCPUと、最低20MBの空きディスク容量が必要で、このほかゲストOSが使用するメモリとディスク容量が同時に実行するゲストOSの台数分だけ必要となる。

 従来製品から追加された機能は、各バーチャルマシンで4つまでの仮想ネットワークカードをサポートし、バーチャルマシンの構成情報がXMLファイルとなったため他のマシンへのコピーが容易になったほか、ゲストOSに割り当て可能なメモリを3.6GBまで拡張した点など。また、マイクロソフトのセキュリティ基準を満たすように、ソフトウェアを再設計しているという。

 バーチャルマシンにインストールするOSについては通常のPCと同様のライセンス形態となり、1台のバーチャルマシンに対して1つのライセンスが必要となる。ただし、既に販売が終了しているOSが新たに提供されることはないため、過去のOSをインストールするには当時のライセンスが必要となる。

 マイクロソフトではVirtual PC 2004を、古いOS専用のアプリケーションがあるために最新OSへの移行が遅れている企業などに対して、スムーズに新しい環境に乗り換えるためのソフトウェアとして有効だとしている。

 また、導入前の評価用として、45日間利用可能な無償トライアル版の提供も開始している。マイクロソフトの専用サイトからダウンロード可能で、ファイルサイズは20.6MB。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1898
  Microsoft Virtual PC 2004 専用サイト
  http://www.microsoft.com/japan/virtualpc/
  関連記事:マイクロソフト、Virtual PC 2004の日本語版を2004年春に発売
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/03/1347.html
  関連記事:マイクロソフト、「Virtual PC for Mac Version 6.1 日本語版」発売
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0729/virtual.htm


( 三柳英樹 )
2004/04/19 19:03

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