次世代インターネットを研究している米国の学術組織Internet2は20日、インターネットを使った長距離通信の速度で新記録を達成した。インターネットを使った通信速度の向上を目指すために開催されている「Internet2 Land Speed Record」コンテストで達成したものだ。
この記録を達成したのは、カリフォルニア工科大学と欧州の物理学研究所CERNに所属する研究者から成る国際チームで、米国カリフォルニア州ロサンゼルスからスイスのジュネーブまでの約11,000kmを平均6.25Gbpsで接続した。この記録はIPv4プロトコルを使用して達成されたが、この同じチームは過去にIPv6を使って平均4Gbpsの記録を達成したこともある。
今回の記録では68,431terabit-meters per secondを記録したが、CERNの外部ネットワーキング長でEU DataTAGプロジェクトのマネージャーであるOlivier Martin氏は「今年中にIPv4とIPv6の新しい速度記録が達成されることを期待しており、そうなれば我々は100petabit-meters per secondあるいは公称10Gbpsにまで近づくことになるだろう」と述べている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
https://mail.internet2.edu/wws/arc/i2-news/2004-04/msg00005.html
関連記事:Internet2、IPv6で「ブロードバンドの3,500倍」の速度記録を樹立
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0627/in2.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/21 11:56
- ページの先頭へ-
|