NECは21日、動画配信時に人気のあるコンテンツの更新作業を自動化できる「コンテンツ配置自律制御システム」を開発したと発表した。10万件なら1時間ごとに内容更新できるという。
現状のコンテンツ配信ネットワーク(CDN:Contents Delivery Network)では、コンテンツを配信サーバーに登録する作業や更新、削除といった作業を人手で行なうケースが多いという。一方、NECが開発したコンテンツ配置自律制御システムでは、あらかじめ設定しておくことで、人手に代わって配置制御を指示し、人間の手では難しい高い頻度でのコンテンツ更新などを可能にするとしている。
実際の運用では、CDNにコンテンツ配置自律制御システムを導入することによって、自律制御システムがコンテンツ配信サーバーの配置状況や視聴実績データなどを基に状況を判断する。判断時に追加ディスクの要不要を判断するため、ディスク容量を効率よく運営可能となり、従来に比べ約2倍の個数のコンテンツ配信ができるという。
また、コンテンツの人気上昇に合わせて配信能力を強化したり、キャンペーン終了と同時にサーバーからコンテンツを削除する、といった作業(配置制御方針)をスクリプト化することで、多数のコンテンツに繰り返し適用することなども容易に実施可能になるとしている。
NECでは、「今回の開発により、低料金で高品質なコンテンツ配信サービスの普及を促進するものと考えている。当面は、当社のCDNプラットフォーム製品『StreamPro』への拡張機能として製品化を目指す」と語った。
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■URL
ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0404/2103.html
( 大津 心 )
2004/04/21 20:44
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