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米Software Objects社は23日、オープンソース技術を利用したサーチエンジン「Objects Search」を正式発表した。Objects Searchは、2003年末以来テスト公開されていた。| 
 |  | Objects Searchの日本語インターフェイス |  
 Objects Searchは、大手サーチエンジンが検索結果の中に広告を含める傾向を問題視。特に有料リスティングやペイドインクルージョンによって検索結果が多くのユーザーにとって信頼できなくなっているため、検索結果はクリーンであるべきだと主張している。有料で検索結果を操作することにより、質の高いWebサイトを運営しているにも関わらず、他の有料リスティングサイトが上位に表示されるために影響を受けることは問題だという。
 
 また、すべての大手サーチエンジンは独自の検索アルゴリズムを用い、どのような経緯でページがランキングされているかが公開されておらず不透明であり、オープンソース技術によるバイアスのかかっていな検索結果が必要だとしている。
 
 こうしたことから、Objects Searchではオープンソースサーチエンジン「nutch」を含む技術を使用。検索アルゴリズムの点数を「explain」リンクで表示し、なぜそのページがその位置にランキングされたのかを説明する。また、Objects Searchにダウンロードページ済みのキャッシュ内容も「cache」リンクで表示される。
 
 Objects Searchはそのほかにも検索結果を見やすくするために、同じ種類の情報をまとめて分類するためのクラスタリングエンジン、ニュースやブログのみを検索する機能などを備えている。また、日本語を含む多数の言語のユーザーインターフェイスを用意している。
 
 しかしながらObjects Searchの検索結果はまだ質が低く、一部で日本語が使用できるものの残念ながら実用的ではない。しかし、検索ランキングの理由を表示するというアイデアはnutchなど一連のオープンソースサーチエンジンの動向に影響を与える可能性を秘めている。
 
 
|   |  
| 検索アルゴリズムの点数を表示するexplainページ |  関連情報
 
 ■URL
 Objects Search
 http://www.objectssearch.com/
 関連記事:連載 そこが知りたい! 検索エンジンの裏側 第13回
 http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/kensaku/0909.htm
 
 
 
 
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/26 12:50
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