マルチメディア総合研究所は27日、2004年3月末時点でのブロードバンド回線事業者加入者数調査の結果を発表した。2004年3月末における、ADSLにFTTHとCATVを合わせた加入者数の総数は約1,500万件に達した。
ADSLの加入者数は1,119万6,800万件だったが、事業者別にみるとYahoo! BBが35.8%で1位、2位はNTT東日本で20.4%、3位はNTT西日本で18.1%となった。また、ADSLの半年ごとの加入者増数をみると、2002年度下半期が280万件、2003年度上半期が220万件、2003年度下半期が197万件となっており、加入者数が頭打ちとなって減少しているのがわかる。この点について、同所では「ダイヤルアップ回線からの乗り換えや、FTTHの普及など需要が飽和しつつある状態だ」と分析している。
FTTHの加入者数は2004年3月末で114万5,300件となり、2003年3月末の30万4,900件から約3.8倍に急増していることが判明した。事業者別では、NTT東西のBフレッツが73.3%(東37.2%、西36.1%)と圧倒的シェアを持っており、3位にユーズコミュニケーションズの「BROAD-GATE」の12.5%、4位にケイ・オプティコムの「eo」の6.0%と続いた。
マルチメディア総研では、2003年10月に開始されたKDDIの「KDDI光プラス」のVODサービスはキラーコンテンツとして、FTTHの普及を促進すると予想しているほか、東京電力のTEPCOひかりの100Mbps占有型サービスも都市部で普及し始めており、今後のシェアが変動するのではないかと推測している。
ADSL、FTTH、CATVの3種類のブロードバンド回線を合わせた“ブロードバンド全体の加入者数”では、2004年3月末では約1,500万件に達し、2006年3月末には2,620万件、2007年3月末には3,200万件に到達し、世帯普及率は60%を超えると推計した。
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ADSLとFTTHの事業者別シェア
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120040427500
( 大津 心 )
2004/04/28 17:59
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