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1,800万人に影響力を持つ17%の若者に注目せよ~米Jupiter調査


 米Jupitermedia Corporationの調査部門であるJupiterResearchは6日、米国における10代の若者のインターネット活動に関する調査結果を発表した。この調査では、少数の「ティーンインフルエンサー」(他者に影響を与える10代)が、インターネットを利用している約1,800万人の若者に対して、流行や購入行動に大きな影響力を持つことがわかった。

 インターネットを利用する若者は増加傾向にあるとはいえ、JupiterResearchの副社長で上級アナリストのDavid Card氏は、「インターネットは10代の若者にリーチするための万能薬というわけではない。10代の若者はインターネットを週に7時間利用し、テレビを10時間見る。この差は大人よりも大きい。しかしながら大人と比較すると、インターネットを利用する10代の若者はインスタントメッセージを頻繁に利用し(71%)、個人サイトやブログなどのオンラインコンテンツも頻繁に利用している(30%)」と説明している。

 さらに別の面としてJupiterResearchの調査部長であるVikram Sehgal氏は、「平均的には、14歳の女子のほうが17歳の男子よりも活発にインターネットを利用している。男子は女子よりも週に150%も多くインターネットゲームに費やしているが、それでも女子のインターネット利用時間は男子よりも22%多い」と明確な性差を指摘した。

 これら10代の若者の中でも特にティーンインフルエンサーと呼ばれる17%の若者が、マーケティング上の重要な鍵となることも指摘された。この層は流行やスタイルに敏感であり、友人と両親の双方に広範な影響力を発揮する。また、週8時間をインターネット上で過ごし、非常に広範囲でインターネット上の活動を行なっている。平均的な若者よりは少し年上で、お金があり、その53%は女子である。最新トレンドや商品についてできるだけ他の人に話したいと考えているだけでなく、生活スタイルや音楽、映画などのマーケティングキャンペーンにも積極的な見方を持っているという。

 JupiterResearchは2008年に10代のインターネット利用者数は2,200万人へと増加すると予測しており、ティーンインフルエンサーの影響力はますます増加することになる。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.jupitermedia.com/corporate/releases/04.05.06-newjupresearch.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/05/07 12:21

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